山を動かす
(この記事は、まぐまぐ大賞受賞メールマガジン「夢をカナエル!ビジネスに役立つ52の法則」2022年7月15日号からの転載です)
これまで、フォアキャスト・バックキャストを取り上げてきました。フォアキャストは現在から未来を見るアプローチ、バックキャストは理想の未来から逆算して現在どうすべきか考えるアプローチです。
キャリアを考える上で取り入れたいのが、バックキャストのアプローチです。まずは「10年後はこんな人間になっていたいな」などと、自分の将来像を描きます。すぐに理想の自分になれるわけではありませんが、一歩ずつ進んでいけばいつか理想の自分にたどり着くわけです。
バックキャストのアプローチの面白いところは、理想の将来像を描くと思わぬ追い風が吹くことがあるところです。何か役立つ情報をもらえたり、応援してくれる人が出てきたり・・・夢に近づく風が吹きます。
「愚公(ぐこう)山を移す」という言葉があります。目標に向かって努力すれば、どんな大事でも成就するという中国の故事です。
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愚公という老人が、往来の邪魔になる山を移そうと思い立った。周りの者は「死ぬまで頑張っても無理だ」と止めた。しかし愚公は、「わしが死んだら子供や孫がやってくれる」「山はこれ以上大きくならないから、いつか山を動かすことができるだろう」と山を崩しはじめた。それを知った神様は、愚公の心意気を感じ、その山を移した。
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まずは本気になって努力すること。そうすれば思わぬ追い風が吹き、山を動かすことができるかもしれません。
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