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2024/12/27

「なぜ」を問うことで本質に近づく

2024年も残りわずかになりました。

今年印象に残った場所の一つが永平寺(福井県)です。観光向けの寺院とは違った、修行道場としてのピリッとした空気を感じました。

坐禅を体験し、永平寺への入門を目指す雲水たちの動画を拝見しました。動画の中では、客行(先輩の修行僧)が、入門を目指す雲水と問答していました。それはまるで、コーチングのようなスタイルでした。

坐禅を体験し、永平寺への入門を目指す雲水たちの動画を拝見しました。動画の中では、客行(先輩の修行僧)が、入門を目指す雲水と問答していました。それはまるで、コーチングのようなスタイルでした。

・~・~・~・

雲水「永平寺に報恩修行に参りました」
客行「永平寺に修行に来たというが、永平寺でなければいけなのか?」
雲水「はい」
客行「修業とはなんだ?」
雲水「修行とは自分を見つめることであります」
客行「それならば 永平寺でなくてもできるだろう?」
雲水「いいえ」
雲水「他の僧堂でもできるんじゃないか?」
客行「いいえ」
客行「永平寺の修行に耐えることができるのか?」
雲水「はい」
客行「その覚悟はあるのか?」
雲水「はい」

・~・~・~・

先輩の質問に回答することで、「なぜ永平寺で修行をするのか」を再認識し、覚悟を決めていきます。

学校教育でも、社会人教育でも、教育者の「質問する力」は大切です。質問により、相手は考え、深く理解し、成長します。

小学生の教育で例えるならば、次の2つのアプローチの違いです。

1.「廊下を走ってはいけません」と教える
2.「なぜ廊下を走ってはいけないのか」を考えさせる

1(教える)と2(考えさせる)は似ているようで、理解のレベルがまったく異なります。プロの教育者は(2のように)質問を使って、より本質的な理解を促すわけです。

新年の目標を立てる時も、同じです。

「なぜ、その目標が大切なのか?」
「他の目標ではだめなのか?」
「目標が達成できると、どんな良いことがあるのか?」

自分自身に問いかけることで、質の良い目標設定をすることができます。

もうすぐ、新しい年を迎えます。昭和100年の節目の年・・・新しい年があなたにとって素敵な1年になりますように。

(この記事は、まぐまぐ大賞受賞メールマガジン「夢をカナエル!ビジネスに役立つ52の法則」2024年12月27日号からの転載です)

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